【コラム】「遠き遥か母国、心は近い」を感じる日
浜松東ロータリークラブの皆さま、いつもご支援頂きありがとうございます。
本校は、「母語教育で「考える力」をつけ「豊かな心」を育み、日本語教育で「生きる力」をつける」をモットーにしています。母語教育で基礎学力をつけ、日本語教育においては、日本語はもちろん、言葉にともなう文化、習慣を指導し日本で共生できる人材育成に努め、「孤立」することなく「自立」できるようサポートしています。
母語も日本語も両輪で実施することにより、子どもたちのアイデンティティの確立、そして子どもたちの可能性を広げます。日本の文化を学ぶとともに、母国の文化も大事にしています。母国への誇りをもつことで他国の人をリスペクトできると思っています。
7月28日はペルーの独立記念日です。本校はペルー人学校(スペイン語圏の子どもたち学校)として設立以来毎年独立記念日のお祝いをしています。この日、子どもたちは母国への想いをとても強く感じているようです。ペルーは海岸地域(コスタ)、山岳地域(シエラ)、アマゾン地域(セルバ)に分かれていますが、それぞれの地域の特色が音楽、舞踊にあらわれています。また食べ物も多様で本当に豊かな文化を感じます。
以前は母国同様お祝いの行進を行っていました。行進のあと、独立指導者の独立宣言で自由を享受し、国歌斉唱、ペルーと共に、という曲を歌い、子どもたちが母国の文化(音楽、舞踊)を紹介します。今年は独立200周年の特別な年です。子どもたちの誇りにみちた晴れやかな笑顔を見て胸が熱くなります。
本校の校歌にありますように、「遠き遥か母国、心は近い」を感じる日です。
文・写真:ムンド・デ・アレグリア学校 校長 松本雅美