【コラム】清明寮への実習生の受け入れ、人材育成について
清明寮では毎年30名ほどの実習生を受け入れています。主に静岡県内の大学や短大、専門学校の学生が保育士資格取得もしくは社会福祉士受験資格取得のために来ています。
どちらも児童養護施設という実践の場で施設の機能や職務内容を学んでもらっています。実習生の多くは施設に対して「暗い」「怖い」といったネガティブなイメージを持っており、世間一般の児童養護施設の認知度の低さを毎回感じています。実習期間中に生活の様子を実際に見て体験し、子どもや職員と関わる中で施設に対するイメージが変わることがほとんどです。最終日に反省会をおこなうと「子どもたちが可愛かったです」「子どもたちが思っていたより普通でした」「楽しかったです」「職員さんのことを子どもたちがあだ名で呼んでいて雰囲気も良かったです」などとポジティブな感想が多く聞かれます。中には「今までは就職先は保育園や幼稚園しか考えてなかったですが施設もいいなと思いました」と言ってくれる方もいます。実習生を受け入れることで次代を担う人材育成に繋がっていると感じています。実習生には、実習を通して感じたことをぜひ周りの人に伝えていってほしいと話しています。間接的であっても児童養護施設への理解が深まると期待しているからです。実習生を通して少しずつでも児童養護施設の社会認知度が高まっていってほしいと願っています。
文 清明寮 養育1課課長補佐 実習担当 波多野みか