【コラム】ムンド・デ・アレグリア学校より

浜松東ロータリークラブの皆さま、いつもご支援頂きありがとうございます。
多文化共生を目指すムンド校の年間カリュキュラムは、南米(ブラジル・ペルー)の行事と日本の学校で行われる行事共に子どもたちに必要なものが組み込まれています。母国の独立記念日のお祝い、日本の学校独自の行事である運動会、文化祭、子どもたちが自然に学べる機会をつくることが大切です。
中でも運動会は子どもたちがとても楽しみにしている行事です。幼児部から小学部の運動会は保護者の人たちも楽しみにしていて、平日にもかかわらず多くの保護者が見に来てくれます。子どもたちが喜び、それを嬉しそうに見ている保護者の皆さんを見ていると、この行事の大切さを実感します。
南米本国の学校では日本のように体育や音楽が通常のカリュキュラムに組み込まれていません。音楽、体育をやりたい子どもたちは保護者の負担で学校外で教室に通ったり、スポーツクラブに行くことになります。体育や音楽を通常のカリュキュラムに入れている日本のやり方は、子どもたちや保護者にとってとても有難いものなのです。日本の学校システムしか知らないとこういうことに気づきませんね。
運動会は準備体操で始めます。この準備体操は本校ではラジオ体操ではなく、本校の教員が振り付けを考えた体操で「世界で一つだけの花」の曲に合わせて体操します。この曲の歌詞が子どもたちへの応援歌でもあるように思え、この曲を学校設立時に選択して朝礼での体操としています。ムンド校もナンバーワンにはなれませんが、オンリーワンを目指して子どもたちの健やかな成長に寄与したいと願っています。

文・写真:ムンド・デ・アレグリア学校 校長 松本雅美