【コラム】ムンド・デ・アレグリア学校より

浜松東ロータリークラブの皆さま、いつもご支援頂きありがとうございます。
浜松は外国人集住都市で、「多文化共生」という言葉はあちこちでよく聞かれます。そして少子高齢化問題を抱える日本においても外国人労働力を必要とし、外国人受入も促進し全国各地でこの言葉がテーマとなることは少なくありません。
外国人受入については移民を受け入れている諸外国(移民先進国)がモデルケースとなります。しかしどこの国においてもこの問題はスムーズではありません。オランダの多文化主義、フランスの同化政策、ドイツの統合政策、どの国も成功しているとは言えません。それほどこの問題は難関なのだと思います。
私は学校設立からこれまで、外務省、IOM(国際移住機関)主催のシンポジウムに何回か出席しました。日本としてはドイツの統合政策を取り入れているようですが、私個人的には統合政策というより、同化と多文化主義が入り混じっていて本来の「統合」の意味であるインテグレーションとはいえないように思えてなりません。統合とはお互いのいいところを受け入れ、お互いを照らし合わすことで見えてくる欠点を修正することだと考えます。
企業での外国人採用、外国人支援の個人ボランティアとして活動、そしてムンド校立ち上げからこれまでの様々な現場での経験に基づいて、私なりの多文化共生のミソにたどり着きました。その方法がムンド校の教育の根幹になっています。
相手を知らないからまずは「理解」しようと努力すると、そこから様々な違い、異なることが見えてきます。そして、一方ではなくお互いが「譲歩」したり「我慢」したり切磋琢磨することで建設的に「折り合い」点を見つけて積み上げていくことが大切です。つまり、理解して→譲歩して→我慢して→諦める(折り合いをつける)、この4つのワードが多文化共生のキーワードとなり、私はこれを「ムンド式統合政策」と名付けています。
「多文化共生」、それは綺麗ごとではなかなかいかないドロドロしたものですが、決して不可能なものではないと思います。

文・写真:ムンド・デ・アレグリア学校 校長 松本雅美