浜松市楽器博物館 特別展「発見!楽器の動物園」 7月30日(土)から開催!

こんなところにワニが!? 白い虎もいるし、孔雀もいる。馬は並んでいるし、よく見ると蛇やアルマジロまで….
世界の楽器を観察してみると、動物を簡単に発見!!することができます。彫られていたり、描かれていたりと色んな様式で楽器に表現されています。

例えば、「スーホの白い馬」でおなじみの『馬頭琴』。棹の先端部分が馬の頭になっているのが特徴で、馬を家族のように愛するモンゴルの人々にとって、深い愛着のある特別な楽器です。ワニが木から顔を出しているような楽器はパプアニューギニアの割れ目太鼓『ガラムート』。セピック川流域では、ワニは最も強い動物として恐れられており、霊的に強いパワーを持つ神聖なものとして崇められてきました。そのため、ワニをモチーフとしたものが多く彫られています。南米アンデス地方には『チャランゴ』というギターに似た楽器があります。主に、フォルクローレの音楽で使わるこの楽器は、胴の材料にアルマジロの甲羅を利用しています。

ほんの一部を紹介しましたが、このように、人間は、動物の一部を素材に用いるだけでなく、動物の形をしていたり、音でその声を真似たりすることで、その存在を楽器や音楽の中に見出してきました。背景には、動物が人間の生活において古くから身近な存在であり、信仰の対象または精神文化の象徴として扱われてきたことが挙げられます。

特別展 「発見!楽器の動物園」では、親しみやすい動物をテーマとし、動物と関わりのある楽器を展示しながら、人間と楽器の深い絆や、背景にある文化や信仰、さらに動物と人間との結びつきに焦点を当てます。是非ともご家族や仲間でお越しいただき、人と楽器、人と動物の深い関係を発見していただくとともに、生きていくうえで必要な社会との結びつきや、向き合い方などを改めて考える機会としていただけたら幸いです。

     

■名  称 特別展「発見!楽器の動物園」7/30(土)~12/13(火)
■開館時間 9:30~17:00
■休 館 日 毎月第2・4水曜日(祝日の場合は翌日、8月は無休)
■入 館 料 大人800円、高校生400円、中学生以下・70歳以上・障害者 無料
■主  催 (公財)浜松市文化振興財団